サラダ味のお菓子って、野菜の味がしない!
お菓子はコンビニやスーパーでよく販売されています。ソース味や塩味、味噌味などがメジャーです。そしてサラダ味と表記された製品も人気があります。スナック菓子や煎餅の分野では定番の味です。
ただ美味しいと感じながらも、サラダ味のお菓子を食べても特に野菜の味は感じません。そのことに素朴な疑問を抱かれている方々もいらっしゃいます。
そもそもサラダ味とはとどのつまり、塩味のことです。特に野菜的な要素はなく、かぼちゃや人参やキャベツなどの粉末が入っていたり、ドレッシングやマヨネーズ味というわけではありません。
なぜ、そう呼ばれているかは簡単でサラダ油を利用して製造されているためです。純粋な意味での野菜味ではありませんが、しっかりとサラダ油は使われており、表記は正しいです。
サラダ味を発売したのは、亀田製菓!
サラダ味は今では数多くのお店で見かける定番のテイストですが、初めて発売をしたのは亀田製菓です。老舗のお菓子メーカーであり、1960年代頃、日本国内ではちょっとした舶来ブームが起きていました。
海外の製品がおしゃれで流行とされ、亀田製菓もサラダ油を利用して製造していたお菓子を、今までどおり塩味として販売するのではなく、トレンドに合わせる形で、サラダ味と命名しました。
今現在オリーブオイルを使った料理がどこかセレブでスタイリッシュな印象がある通り、当時はサラダ油を活用したグルメが時代の最先端だったようで、亀田製菓の狙い通り、一般消費者には大きな反響がありました。
その頃からサラダ味という評価は一般化し、今日まで親しまれています。
そもそもサラダの語源は?
そもそもサラダ自体の語源はどこにあるのでしょうか。日本は鎖国が長かった国で、あまり食材に海外の言葉は使われていませんでした。
しかしオランダとポルトガルについては鎖国時代も国交があったとされ、ポルトガル語やオランダ語に由来する製品が明治や昭和の頃からあったようです。
ところがサラダの語源はポルトガル語ではなく、もっと古いラテン語となります。
SALADという単語は今では普通に英単語になっていて英語圏でも通じますが、ルーツはラテン語の「SAL」という言葉にあり、SALとはまさに塩を意味する言葉です。
語源までたどると、お菓子のサラダ味は野菜味という意味ではなくむしろ塩味であると解釈した方が逆に正しくなります。