重体と重傷の違いは?

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重体とは?

交通事故などに関わる報道で頻繁に出てくる重体というのは、傷の程度が非常に高く、生命に影響が出てくる状態であることを指す用語です。

病気の場合でも、重体という表現がなされることがあります。全治3ヶ月のような表現を用いることはなく、意識不明の重体といった形で生命に関わる問題であることが明示されるのが一般的です。

たとえば脳・内臓に大きな損傷が発生した場合、重体になっていると表現されます。この表現はテレビなどの報道機関、あるいは医療機関のような現場において用いられているものなので、官公庁が公式に発表する際には用いられないのが普通です。

傷や病気のレベルはさまざまな用語で表現されるため、きちんと区別しなければなりません。

重傷とは?

ケガをしたときの傷がひどい状態であることを表しています。重体はケガでも病気でも用いられる用語ですが、重傷は傷という文言から分かるようにケガの場合に限って用いられるものです。

一般的に、全治1ヶ月以上の治療が必要とされるかどうかが目安となっています。1ヶ月以内で完治する程度のケガであれば、軽傷と表現されるのです。

全治1ヶ月以上というところから分かるように、重体とは大きく異なり生命に影響することが基本的にありません。医療機関において通常の治療を受けていれば、時間の経過とともに傷が癒え、完治に向かっていきます。

重いという漢字から相当な傷という印象を受けますが、報道では単なる骨折でも重傷と表現されることが多いです。

重傷と重症は違うの?

重傷も重症も読み方は同じですが、用いられるケースが大きく異なります。漢字を見れば分かりますが、重傷はケガをしたときに用いられる用語で、重症は病気になったときに用いられているのです。

ニュースなどの報道では耳で聞くことになるため、どちらの用語なのかを慎重に聞き分けなければなりません。新聞記事などを読む際は、漢字に注意する必要があります。

重傷も重症も、傷や症状の程度がかなり重いケースが多いのですが、重体と表現される場合とは異なり生命への影響はないのが一般的です。

医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにすれば次第に回復していくのが重傷や重症だといえます。加療に必要な期間には若干の違いがあり、重傷は1ヶ月以上、重症は3週間以上です。