
カニ味噌って何?カニの脳みそなの?
ボイルをしてそのまま食べたり、鍋に入れたりして味わうことの出来るカニですが、身の部分以外にもカニ味噌と呼ばれる部分も珍味として好む人が多いです。
そんなカニ味噌ですが、その正体は何なのかということを知っている人はそれほど多くはないでしょう。「味噌」という言葉から脳みそであると誤解している人もいますがそうではありません。
実はカニ味噌というのは、カニにとって脳みそではなく内臓の部分にあたり、人間でいうところの肝臓や膵臓の働きをしている「中腸腺」という部分です。
中腸腺はカニが食べたものを吸収し蓄積、分解、吸収するために働きます。蓄積した栄養は産卵や脱皮のとき使われるので、後になると使い切って中腸腺がやせ細ってしまいます。
ですからカニ味噌を食べるのであれば、産卵や脱皮をする前が良いのです。
カニ味噌を食べることができるカニは?
カニと一口に言ってもいろいろな種類があります。その種類ごとに体格、つまり身やカニ味噌の付き方というのは異なります。
ではカニ味噌を食べることができるカニには、何があるのかというとズワイガニや毛がにが美味しいです。
カニ味噌を食べられるというのは、ただ単にたくさん詰まっているというだけでなく、痛みやすいかどうかも関係しています。
たっぷりと身の詰まっているタラバガニの場合には、茹でてもカニ味噌が固まりにくく流れてしまいます。
そのために店頭で売ることが難しく食卓に上がる機会がないのです。漁港などで獲れたてのタラバガニであれば食べることは可能です。
ただ、新鮮なタラバガニのカニ味噌は、他のカニに比べてあまり美味しくないとされています。
美味しいカニ味噌の食べ方
カニ味噌を食べたいというのであれば、茹でたものをそのままスプーンなどで掬って食べるのもよいのですがアレンジをしてみれば違った味わいを堪能する事ができます。
まず、シンプルな料理法ですがカニ味噌を存分に味わうことが出来る方法として、甲羅焼きがあります。甲羅焼きはカニ味噌とほぐした身を甲羅に盛り付けて、酒やみりんなどをふりかけて焼きます。
焦げ目がつくくらいまで焼いたものを、そのまま食べたりご飯に載せたりすれば口中に豊かな風味が広がります。
洋風にしたいのであればパスタもおすすめです。やはりほぐした身とカニ味噌、クリームソースやトマト缶と一緒に煮込んでパスタソースにします。マッシュルームなども入れれば出来上がりです。
酒を飲んだあとの締めの料理であれば雑炊も良いでしょう。カニ鍋をしたあとに残った出汁にご飯等卵、ネギを投入します。そしてカニ味噌は日本酒、味噌と混ぜて溶かします。