オキシトシンというホルモンは、愛情や信頼、ストレス緩和など、様々な心理的機能に関わることが知られています。
そのため、オキシトシンが不足していると、様々な精神的なトラブルを引き起こす可能性があるとされています。
しかし、オキシトシンが少ないことを知っても、自分自身がどのような状態なのかはわかりにくいものです。
そこで本ブログでは、オキシトシンが少ない状態にある人が抱えるリスクや、その原因、改善策などを紹介していきます。
ぜひ最後まで、読み進めてください。
オキシトシンが少ない人の特徴【代表的な4つの例を説明します】
オキシトシンは、脳内で分泌されるホルモンの一種で、愛情、信頼、絆などの感情や、出産や授乳などの身体的なプロセスに関与しています。
オキシトシンが少ない人は、以下のような特徴がある可能性があります。
- 社交性が低い
- ストレスの耐性が低い
- 自己主張が強い
- 不安やうつ病の発症リスクが高い
順に説明します。
オキシトシンが少ない人の特徴:①社交性が低い
オキシトシンは、人との社会的なつながりや信頼関係、愛情などを調節するためのホルモンとして知られています。
多くの研究によって、オキシトシンが少ない人は、社交性が低くなる可能性があることが示されています。
オキシトシンが少ない場合、人との接触や交流に対する欲求が低下します。一般的に人との親密なつながりを築くことが難しい傾向があるとされています。
また、集団に対してあまり関心を持たなかったり、自分自身を孤立させたりする傾向があります。
オキシトシンが少ない人の特徴:②ストレスの耐性が低い
オキシトシンは、社交性や愛情などの感情的なつながりを調節するホルモンであると同時に、ストレス耐性を高めることが知られています。
オキシトシンが少ない場合、ストレスに対する反応が強くなり、ストレス耐性が低下すると考えられています。
ストレスによって引き起こされる心身の不調を、引き起こす可能性が高くなります。
さらに、ストレスが継続すると、オキシトシンの分泌が低下することが知られています。
これは、ストレスがオキシトシンを分泌する神経回路を抑制することが原因であると考えられています。
つまり、ストレスによってオキシトシンが減少し、ストレス耐性が低下するという負のスパイラルに陥る可能性があります。
オキシトシンが少ない人の特徴:③自己主張が強い
オキシトシンは、自己主張を抑制することも知られています。逆にオキシトシンが少ない場合、自己主張が強くなる可能性があります。
オキシトシンが少ない場合、社交的な行動や他者とのつながりを深めることが困難になります。
そのため、自己主張することで自分自身を守ろうとする傾向が生じることがあります。
また、自己主張が強くなることで、自分自身を認めてもらうことや他者からの評価を受けることに対して強い欲求を持つことがあります。
オキシトシンが少ない人の特徴:④不安やうつ病の発症リスクが高い
オキシトシンは、愛情や信頼、ストレス緩和など、様々な心理的機能に関わるホルモンです。
そのため、オキシトシンが少ない場合、不安やうつ病などの精神疾患のリスクが高くなることが研究によって示唆されています。
オキシトシンは、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を抑制し、脳内のドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質のバランスを整えることが知られています。
オキシトシンが少ない場合、このようなメカニズムが機能しなくなり、うつ病の発症リスクが高くなることが考えられます。
オキシトシンが少ないことのメリットは?
オキシトシンが少ないことによる特別なメリットはありません。
ただし、オキシトシンが過剰に分泌されることも問題になることがあります。
過剰なオキシトシンの分泌は、不安や恐怖の感情を減少させることができ、信頼関係の構築を妨げる可能性があります。
また、過剰なオキシトシンの分泌は、心身の健康にも悪影響を与えることがあります。
つまり、適正な量のオキシトシンが分泌されることが望ましいとされています。
オキシトシンが少ない場合には、適切な方法でオキシトシンの分泌を促進することが重要です。
次の項目でオキシトシンを増やす方法を紹介します。
【オキシトシンを増やす】日常生活でできる簡単な方法
オキシトシンは、愛情や信頼、絆を深めるために重要なホルモンであり、ストレス軽減にも役立ちます。
日常生活の中でオキシトシンの分泌を促進するために、できる簡単な方法を4つ紹介します。
- ハグやキスをする
- ペットと触れ合う
- マッサージを受ける
- 社交的な場に参加する
- 良い香りを嗅ぐ
順に説明します。
オキシトシンを増やす方法①:ハグやキスをする
愛情や親密さを表す行為は、オキシトシンの分泌を促進するために重要です。
パートナーや親しい友人とハグをしたり、キスをしたりすることで、オキシトシンの分泌を促進できます。
オキシトシンを増やす方法②:ペットと触れ合う
ペットとの触れ合いは、ストレス軽減や幸福感の向上につながることが知られています。
ペットを撫でたり、抱きしめたりすることで、オキシトシンの分泌を促進することができます。
オキシトシンを増やす方法③:マッサージを受ける
マッサージは、ストレス軽減に役立つだけでなく、オキシトシンの分泌を促進するためにも効果的です。
専門のマッサージ師に施術してもらったり、自分でマッサージをすることで、オキシトシンの分泌を促進できます。
オキシトシンを増やす方法④:社交的な場に参加する
社交的な場に参加することで、人との交流を深め、オキシトシンの分泌を促進することができます。
友人と食事に出かけたり、趣味のグループに参加したりすることで、自然な形でオキシトシンの分泌を促進することができます。
オキシトシンを増やす方法⑤:良い香りを嗅ぐ
良い香りは、リラックスや幸福感を促進する効果があります。
リラックスできるアロマキャンドルや、自分の好きな香りのお茶を飲んだりすることで、オキシトシンの分泌を促進することができます。
オキシトシンを増やしたい人は、この本がおすすめ
オキシトシンを増やす方法が、分かりやすく具体的に書かれた本があります。
NHKの「ガッテン」でも紹介された、日本のオキシトシン研究のトップドクター高橋徳先生の著書です。
その効果は、絶大だとか。こちらの本です。
サッと読めて実用的です。読んで損はないですよ。
まとめ
オキシトシンは、愛情や信頼、ストレス緩和など、様々な心理的機能に関わるホルモンです。
しかし、オキシトシンが少ない場合には、不安やうつ病などの精神疾患のリスクが高くなることが研究によって示唆されています。
オキシトシンが少ない場合には、社交性が低下し、孤立感や孤独感が生じることがあります。このような状態が続くと、不安症状が強くなることがあります。
また、オキシトシンが少ない場合には、ストレスに対する耐性が低下し、ストレスが原因で不安症状が悪化する可能性があります。
うつ病については、オキシトシンが少ない場合に抑うつ症状が生じやすくなることが報告されています。
オキシトシンは、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を抑制し、脳内のドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質のバランスを整えることが知られています。
しかし、オキシトシンが少ない場合、このようなメカニズムが機能しなくなり、うつ病の発症リスクが高くなることが考えられます。
オキシトシンが少ない場合には、適度な社交性やストレス緩和、愛情の表現など、オキシトシンを増やすような生活習慣を取り入れることが重要です。
心理カウンセラーに相談する方法もあります
オキシトシンが少ない場合には、医師や心理カウンセラーなどの専門家の支援を受けることも必要です。
また、オキシトシンの増加に関する研究は現在も進んでおり、将来的にはオキシトシンを補充する治療法が開発される可能性もあります。
恋人や家族や友達とのコミュニケーションが、オキシトシンを増やすためには必要不可欠なものとなります。
一人暮らしで人とのスキンシップを図ることが出来ない場合は、ペットを飼うという方法もおすすめです。