【マナー】居酒屋での上座と下座。テーブル、座敷でどう違う?

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テーブルの場合、上座と下座は?

居酒屋でテーブル席を利用する場合、出入り口から一番遠い席が上座となります。上座というのは、その場で最も心地良く安全である場所であり、出入り口から遠いほうが煩わしさも物理的接触なく済むため、最も遠い席が良い席となります。

もてなす側ならあらかじめこうしたことを知っておいて、瞬時に判断してもてなすべき人を上座につけたいものです。位置として同じような席があったら、左のほうが上座になります。

日本の伝統礼法には、左上位のしきたりがあるからです。こうしたことも知っておく必要があります。ドアがふたつあるような店であったら、どちらのほうがより静かかで判断します。うるさいほのドアから最も遠い場所が、上座となります。

座敷の場合、上座と下座は?

床の間がある和室である場合は、それを真後ろにする席が上座となります。そして出入口に最も近い席が下座になります。

たいてい床の間は出入り口から離れた場所にあるので、判断に迷うことは少ないでしょう。しかし、時には出入り口のすぐ隣りに位置していることもあります。

その場合は、出入り口から最も遠い場所が上座です。居酒屋では特に、注文した飲食物が運び込まれることが多いので、そうした出入口は下座となり、真後ろになにがあるかは関係なくなります。

出入り口から最も遠く、落ち着いていられる場所が上座です。下座の人は何かと気配りをして動かなければならないこともあり、出入り口にいることが鉄則となります。それが最優先事項です。

円卓の場合、上座と下座は?

円卓の場合も、出入り口から最も遠い場所が上座となります。上座の左隣りが次に良い場所となり、上座の右隣りが3番目に良い位置です。

あとは2番目に良い場所の隣が4番目に良い場所、3番目に良い席の隣が5番目に良い席となっていき、たいてい最上の席の真向かいが下座となり、出入り口に一番近い席となります。

最も上座にいる人と最も下座にいる人は、真正面に位置することとはなりますが、距離としては最も遠くなります。大きな円卓になればなるほど、距離は遠くなっていくわけです。

現在は最も上座に据えられるような人でも、昔は下座にいて、こうしたマナーを叩き込まれてきたわけですから、少しでも間違いのないように気配りしたいものです。