家の中に蟻がいる原因は?
暖かい季節になると、どこからともなく蟻が家の中に侵入していることがあります。清潔に保ちたいはずの家の中に虫が放たれている環境は、決して気持ちの良いものではありません。
蟻の巣は基本的に地面の中にあり、彼らはそこから餌を求めて外の世界へやってきます。どんな小さな対象でも餌になる蟻にとって、人の住んでいる環境は食料庫といっても過言ではありません。
蟻は砂糖の粒などを好んで運んでいくイメージを持たれがちですが、色々なものが餌の対象です。お菓子のカスや果物など、無防備な食べ物が置いてあるとそれを求めて家に入ってきます。
大きなものが置いてある場合は削り取っていきますし、小さければこれ幸いと掠め取っていきます。
退治方法は?
蟻を家の中で数匹発見した、だから駆除剤を使ってそれをやっつけた、では蟻の侵入は止まりません。蟻は餌を探す際、身体から足跡フェロモンという物質を出して目印にします。
そしてその固体以外の蟻もそれを辿って、大量の餌の供給ルートを確保しようとします。彼らにとって餌はその場で食すものではなく、巣に持ち帰って蓄えるものだからです。
蟻を対処する際に本当に厄介なのは、餌を探している固体でも運んでいるものでもなく、餌を見つけたタイミングで出来上がる道です。
ひとつひとつをこまめに潰していくのではなく、その道をどうにかして入ってこないように遠ざけるあるいは、根源である巣を見つけて丸ごと駆除剤で壊滅させてしまう必要があります。
蟻の侵入を防ぐ方法は?
蟻が餌を見つけると、道を確立して他の蟻もそれを辿って数が増えていく仕組みです。つまり彼らが入ってこないようにするにはこれらのポイントを潰すことが大切です。
まずは先陣となる蟻が見つけることのないように餌を置かないことです。人の目では区別が付かない塵芥でも、実はお菓子のかけらだったりすることがあります。
それらをまとめて排除するために、こまめな掃除が欠かせません。そして侵入経路を防ぐ必要があります。あまりに小さな隙間が多い場合は大体の予測をつけて、物理的に埋めてしまいましょう。
すでに蟻の姿を家の中で確認したのであれば、フェロモンの道ができている可能性があります。蟻の動きから見当をつけて、拭き掃除をしたりアルコールを吹き付けたりして道を消すと良いです。